以下の3つの工法があります。
「耐震」・・・地震に対して建物を固くして突っ張って耐えるという工法
例えるならノーブレーキで電柱にぶつかっても壊れないクルマを作るというイメージです
「制震」・・・地震をクッションのように吸収して半減させる工法
例えるなら電柱にぶつかるときにブレーキをかけられるクルマを作るというイメージです
「免震」・・・地震の力を建物に伝えにくくする工法
例えるなら電柱にぶつかるときにクルマの前にエアバッグを出して直接ぶつからないクルマを
作るイメージです
地震という振動エネルギーを「制震」が熱エネルギーに変換して揺れを小さくして早く抑えるためのものです。
地震の力にゆっくりブレーキをかけるというイメージです。
下記の理由により制震が必要・最適だと考えられています。
①現在の建築基準法では1回の地震に対して耐えられるかどうかが基準となっています。
しかし地震は大きければ大きいほど繰返し余震が発生します。
その余震を乗りきることを「制震」で求めています。
②現在の建物は伝統的工法のように揺れを逃がす場がありません。
そのために地震の力を正面から跳ね返す構造になります。
地震と建物の間に緩衝材(制震)を入れることで耐震構造を守ってあげるのです。
③「耐震工法で強くする=壁を増やす」となれば間取等に制限がかかります。
極力間取り等の自由度を保ちつつ建物に粘り強さを与えるためには「制震」が最適なのです。
戸建て住宅用として使われるもので大別すると「油圧式ダンパー」「ゴム式ダンパー」が主流となります。
Jダンパーエボリューションは「油圧式ダンパー」です。
地震には様々な速さがあります。その多種多様な速さに減衰力を働かせるには最適な素材であり、基本的には突っ張る力(=剛性)がないため、建物に悪影響を与えません。
木造住宅用に最適にブレーキがかかるよう設計されています。
約40%の建物の変形が軽減されます。
建物が損傷するのは変形するからであり、その変形を抑えてあげることで損傷を抑えることが可能になります。
また建物は固くすればするほど加速度(≒衝撃度)が上がってしまいます。その加速度を抑制する役目も担います。つまり耐震性を上げることで出てくるデメリットをカバーするのです。
構成部品の耐久性を考えても50年程度はメンテナンスなしで性能を維持します。
常時動き続ける自動車のショックアブソーバーなどとは違い、制震装置は基本はほとんど動かず地震などの際にしか動かないため、突然の稼働にも長期間対応できるよう開発製造されております。
延床40坪程度の総2階の建物で12本の取付が目安になります。
2階建ての建物であれば1階への取り付けになります。
また地震の際には剛心を軸にして揺らされるため、基本的には剛心から遠い一番揺らされるであろう建物外周部への取り付けになります。
製品保証はメーカー保証として20年です。
別途、第三者機関によって新築建物には性能保証(要申請)が20年付きます。
罹災証明によって「全壊」判定を受けた場合、新築時の建物本体価格を上限として構造の補修が保証されます。